Yukikoのブログ

新潟市プライベート専門ピラティスStudio Fuu Yukikoのピラティスや日常のこと。プロフィール→http://yukiko-pilates.hatenablog.com/entry/2015/05/13/プロフィール

肩こりバイバイ

オンラインレッスンをするようになって、どんなテーマでやってほしいですか??

と聞いてみたところ、一番多かった答えが「肩こり」に関することでした。

 

これは本当にたくさんの人が悩んでいるんだなと思いました。

今この時代、眉間を寄せてデバイスを見つめる時間が増えた人も多いかもしせませんし、外出自粛でほとんど歩きもしないまま椅子に座りっぱなしという方も増えたかもしれません。

 

肩が凝っちゃったなぁ…という方は、なぜ肩こりが起こるのかという理由を知って頂くと、生涯(?)肩こりから解放されるかもしれませんのでぜひ最後までお読みください。

 

先に言うと、肩こりは首肩のストレッチや肩揉みではよくなりません。

 

腕の重さは体重の約6%と言われています。

体重50キロの女性なら、片腕約3キロ。

それを毎日毎日両方にぶら下げて運んでいます。

結構重いと思いませんか?

 

もちろん重いからと言って腕が外れて落っこちてしまっては困るので、首や肩の上の方の筋肉は引き伸ばされながら縮む方向に力を発揮しています。

筋肉はすでに「伸びている」というのが大事な点です。

 

ファイト一発ってCM覚えていますか?

若い子は知らないかもしれませんが、崖から落っこちそうな人を崖の上からケインコスギなどのムキムキの人が助ける、ってCMです。

まさに肩から上腕骨がぶら下がって、ファイト一発状態を長く続けていたら、いくらケインコスギでも疲れます。

筋肉の中には血管がありますが、筋肉自体が伸ばされることで血管も伸びて隙間が狭くなり血流が悪くなり、疲労物質がたまってきてしまいます。

これが肩こりの正体です。

 

すでに伸びている筋肉や筋膜をこれ以上ストレッチする必要がないことや、伸びてパツパツになったゴムに力をかけて押したら千切れそうなイメージ分かりますか?

これが最初に言った、肩こりはストレッチや肩揉みではよくならない、という言葉の意味です。

 

大切なのは筋肉の中の血管を広げてたくさんの酸素や栄養を筋肉がもらうこと、筋膜は水分を取り戻すこと。

そのために、言葉はアレですが、筋肉をたわませる、ということをやってみるのがオススメです。

 

やり方は簡単。

 

テーブルから少し離れたところに立ち、両手を肩幅より広めにつきます

 

肘を伸ばしたまま二の腕の間に胸を沈ませます

 

頭もダランとぶら下げてOK

 

そのまましばらく呼吸し、少ししたら前後左右に体を揺らします

 

全部で20秒もやれば十分です。

以上、これだけです。

 

コツは真面目にならないこと、どこも疲れないでだらだらとやるのがコツです。

 

同じエクササイズを四つん這いでもできますし、ピラティスのマシンだったらチェアを使うと極上の感覚を得られます。

自分に合った状況でやってみてください。

 

やってみた方、肩まわりやお顔がジワーっと温かくなるの分かりますか?

毛細血管が開いて血液が送られると、途端に顔色が良くなったり、コリが酷かった方はクラッとくる方もいるかもしれないので、ゆっくり動いてくださいね。

 

肩こりが何故起こっているのか知っていて、どう対処すればよいのか分かっていれば、今後肩こりに悩むことも減るかもしれないですね!

 

 

子供の頃、事あるごとにおばあちゃんにあげた「肩たたき券」。

今なら別な方法で肩こりを楽にしてあげられたのになぁ〜とも思いますが…

 

でも人と人が触れ合うことは、またそれとは別な素晴らしい効果(オキシトシン効果など)があるから、孫がおばあちゃんの肩を叩く、というのは、強くしすぎないであげてね!と口出ししたくなるけど、賛成です。

 

オンラインではできないことの一つですね。

人に触れて初めて分かること伝わること感じることがある。

こういう時代を経たからこそ、対面の価値が今後さらに上がっていくと思っています。

 

でも、肩こりに関しては、会わなくても自分でどうにかできるんじゃないかなーと思い、この記事を書きました!

背骨を伸ばすということ

「背骨を伸ばす」と聞いて、どんなことを想像しますか??

 

胸を張って、顎を引いて、腕は気をつけ!お尻と膝に力を入れて!

 

みたいな感じを想像されたとすると、ちょっと違うやり方をご紹介したいと思います。

 

その名も…

「重心を見つける」

 

どういうこと??

と思われると思いますが、一緒にやってみましょう。

 

椅子などに座っても、立っていてもどちらでも構いません。

最初は床に座るより椅子に座る方がおすすめです。

立位の場合はやや足を開いていた方が重心を見つけやすいです。

 

①お腹と腰に手を当てます。

その中心はどこでしょう??

手と手の間を探してください

 

②お腹の手を胸に当てます。腰の手はそのままで

その中心はどこでしょう??

手と手の間を探してください

見つけたら、その場所に向かって少しだけ背骨を寄りかからせます(お辞儀方向です)

 

③頭の上の天井までの距離と、背中の後ろの壁までの距離を感じて下さい

つむじと背中に目があるつもりで

 

 

以上です。

お腹に少し力が入り、背中側はリリースを感じているといいなと思います。

がんばってます!!!って感じにはなっていないんじゃないかな。

座っていた方はお尻の後ろより太ももの方に、立っていた方はやや足首の前側に体重がかかったんじゃないかなと思います。

 

これで背骨が伸びたとは思えない??

 

まだまだ他の要素ややれることはたくさんありますが、うまくいっていれば多分ちょっと伸びてると思いますよ!

 

これを解説すると、骨盤と肋骨の重心を垂直に並べてあげているイメージです。

身体は硬直した構造物ではなく、重力の影響を受けて縮んだり伸びたりできる性質があります。

もしも肋骨と骨盤のエリアの重心が縦にならんでいなかったら、それぞれのエリアの下に向けて重力がかかるので、その分それぞれのエリアで下側が潰れてきてしまいます。

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でも、それが縦に並んでくれると、上側の重さは身体の一部ではなく床に向かってストンと下ろすことができます。

すると身体はどこも押し潰される必要もなく、楽に伸びていられるというわけです。

 

これができるとお腹の筋肉が少し感じられ、腰骨のエリアでは多裂筋という筋肉も準備が整っているはずなので、ここから少し股関節の体重移動するだけでもエクササイズに入れます。

 

ぜひお試し下さい!

与えられた時間

関屋のスタジオは結局閉店することになりました。

 

毎日ハゲそうなくらい(多分禿げた)悩み苦しみましたが、もうその気持ちも終わりました。

腹をくくって行動して、お世話になったあの部屋をピカピカに片づけて、両手に抱えていたものをみんな手放したら、寂しくて悲しい気持ちもあるけど、随分身軽です。

 

マシンは別な素敵な場所に移動し、1年間保管してもらうことになりました。

もともと来年引っ越すことを考えていたので、また良いときに改めてスタジオ再開できたらと思っています。

 

この1年はこれまでのような形の対面レッスンは数をセーブし、これからの長い指導者人生で生かせる経験と勉強を重ねる時間にしようと決めました。

 

両手に抱えきれないくらいたくさんの愛すべきヒト・モノ・コトであふれかえって、自分自身のための時間を使えていなかった。

責任感に追い詰められて、自分のやりたいことまで時間も体力も回せなかった。

結果腰を据えて学ぶ機会が減りすぎていた。

自らの身体を動かす機会がなく、運動指導者でありながら運動不足だった。

そんな状態をよいとは全く思っておらず、子どもが保育園に行ったらあれをしよう、これをしようとは妄想していたけれど現実はそんなに甘くなく、仕事は永久に終わらないし、意識して作った時間も新しいものを取り入れるより、子どもと過ごすことを優先して一日が終わってしまって。

 

だからこんな風に強制終了させてもらえたことは立ち止まるよい機会だったとすでに確信しているし、実際余白ができたことが本当に心を軽く、前向きにしてくれています。

スタジオを次に再開させるまでの間に、学びたいもの、練習したいことを厳選して、この与えられた時間を有効活用して使っていこうと思います。

 

オンラインレッスンもやり始めて、新しい発見や可能性も感じています。

yukiko-pilates.storeinfo.jp

 

コロナが収束した後も、今後はずっと対面のレッスンのほかにオンラインレッスンも継続していきたいと思っています。

 

 

 

また純粋に身体って面白い!って発見を栄養に、色々勉強して、ブログも少しずつ更新していきたいと思います。