Yukikoのブログ

新潟市プライベート専門ピラティスStudio Fuu Yukikoのピラティスや日常のこと。プロフィール→http://yukiko-pilates.hatenablog.com/entry/2015/05/13/プロフィール

バランスを取っているもの

さて皆さん

 

片足で立ってみましょう!10秒キープ

両足で立つよりグラグラしますよね〜

 

両目を閉じて立ってみましょう!10秒キープ

目を開けているより心許ないですよね〜

 

私たちの身体は重力の中で常にバランスを取り続けて生きています。

いくら両足で立って目を開いていたとしても、ほんの一瞬ですら、銅像のように微動だにせずに立っていられる人は実はいないのです。

あの人もこの人も、目には見えないかもしれないけど、小さく小さく揺れながら立っているのです。

 

では何でバランスを取って立っているのか??と言うと、主に

 

①足

②目(視覚)

③内耳(平衡感覚)

 

を使っています。

 

①と②は最初のテストの通りですし、③の耳の奥には身体がどちらを向いているか、どのくらい傾いているか、動いているかを感知する感覚器官があります。

 

さてもう一度。

何も考えずに立ちます。

今ご自身の足裏のどの辺りに荷重しているのかチェックしてみてください。

 

こんな感じでマッピングしてみるのがおすすめ。

f:id:yukiko-pilates:20200803140755j:image

この人の場合は右足は外側体重、左足は内側体重で、爪先は踏めていないようです。

(インストラクターであればその上でどんな姿勢になっているかなんとなく予測や想像ができるでしょう)

 

今回はバランスについての話なので、ここで起きている運動連鎖や姿勢についてはすっ飛ばします。

 

もちろん人それぞれですので、上の写真は一例ですが、バランスを取るための足に荷重できていないスペースがたくさんあるとどうなるでしょう?

そうです、その上に乗っているものが大きく揺れます。

 

その揺れを抑えるために、太ももを使う人もいれば、腰を使う人もいれば、肩を使う人もいるでしょう。

 

なんか脚が太いとか、なんか腰が疲れやすいとか、なんか肩こりしやすい、という方。

たくさんいらっしゃると思いますが、足裏、踏めていますでしょうか。

 

理想はこんな感じに荷重していること。

f:id:yukiko-pilates:20200803141700j:image

※絵が下手すぎて分かりにくいですが、土踏まずを潰せとは言っていません

 

床についている面積が広い方がそりゃ上は楽に安定できます。

 

楽にいられるということは余計な力が入らないということなので、無駄に筋肉を固くする必要もなければ、疲れやすさも違うでしょう。

 

さてここで、以前紹介した肩こりバイバイエクササイズをやってみます。

肩こりバイバイ - Yukikoのブログ

 

テーブルなどに両手を広げてついて、肘を伸ばしておきます。

力を抜いて左右の肩甲骨を中心に寄せます。

筋肉を使わないように。肩甲骨まわりの(ぜい)肉が集まるだけ。

肋骨を腕の間でぶら下げ、重力に委ねます。

頭もぶら下げてオッケー。

そこで20秒ほどゆらゆら揺れます。肩甲骨で贅肉(言っちゃった)をマッサージするくらいの感じで。

 

以上です。

 

(肩こりの理論はリンクの通りです。)

 

さてもう一度足裏をマッピング

踏める場所が増えましたか??

 

経験的に増える方が多いですが、人によります。増えないかもしれません。

 

これは肩でバランスを取っている方にはてきめんに効果があります。

足裏が柔らかくなったとすら感じる方もいるかもしれません。

肩をゆるめただけなのに!

 

身体はつながっていますね。

 

他にもいろんな方法がありますので、知りたい方はぜひオンラインレッスンへ…。笑

 

あとは目です。

座っていても立っていても何でも構いません。まずは今の視界に映っているもの、自分が見ているものを覚えておいてください。

そしてついでに足裏のマッピングも。

 

仰向けに寝て、目を閉じます。

(枕などがあればあった方が楽かもしれません)

目ん玉が、ガイコツの目のくぼみの中に沈み込んでいくのを想像します。

分かりにくい方は手のひらを優しく目の上に乗せて、手の重さも使ってみてください。(押さないでね)

そのまま1分くらい。(適当でいいです。)

 

まぶたと目ん玉の間にスペースができて、遠くでまぶたのシャッターが開くように目を開け、もう一度最初の姿勢で何が見えるかチェックしてみてください。

 

視野が広がったり、明るく見えたりする方がほとんどだと思います。

足裏のマップが変化する方もいると思います。

 

狭くて暗い視野よりも、明るくて広い視野でいた方が身体を安定させやすいのは冒頭のテストの通り。

 

これ、特になんの努力も必要ありません。

誰でも簡単にできますのでぜひお試しあれ。

 

平衡感覚については今いいエクササイズが思い浮かばないので、また思いついたら書こうと思います!

保育園の迎え時間が迫っているので投げやりな終わり方でごめんなさい!

 

すでに1歳児の体力に追いつかないアラフォー母ちゃんなので、常に今いかに楽に生きれるか、を模索しています。

 

今、興味の全てはいかに楽ができるか。

楽な身体で楽な気持ちがいいんです。

 

姿勢くらい楽によくしておきたい。

努力して作り上げるほど姿勢に労力をさけない人って世の中大勢いるって思います。

 

姿勢づくりのために努力したくない怠け者の視点から、今日の記事は書きました。

 

世の母みんな、努力はすでに十分しているので!!!

楽に生きよう、みんなで。

 

 

 

触れることの大切さ

コロナの影響でソーシャルディスタンスを取ることがスタンダードな今だからこそ、「触れる」「触れられる」ことの大切さに想いを馳せたいと思います。

 

皮膚は人体最大の臓器、という言葉を聞いたことはありますか?

水分を失わないよう働いたり

体温調節をしたり

外的な刺激から内部を守ったり

様々な仕事をしてくれていますが、「感じる」という大切な仕事もしてくれています。

 

触れることで「感じる」力が落ちてしまっている部分を目覚めさせることは、身体の動きに重要な気づきを与えてくれます。

触れること、触れてもらうことで分泌されるホルモンが心を穏やかに幸せにしてくれたり、自己肯定感や安心感を得ることもできます。

 

昔海外の乳児院で、小さな赤ちゃんに触れず食事だけ与えて育てたところその後の死亡率や発達障害の確率が高かったという本を読んだことがあります。

赤ちゃんが何でもかんでも手に取ったものを口に入れるのも、その形や質感を確かめて、自分と他者の違いを学んでいるとも言えるし、外の世界についての情報収集をしているとも言えます。

 

身体にとって触れる、触れてもらうというのは、生きていくために大切な刺激になっている。

こんな時代で他人に触れてもらえなくても、自分で自分の身体に触れてあげましょう。

 

手術などをされた方は、傷口が癒えたら瘢痕組織を優しくマッサージしてあげることも大切です。

 

意識して全身くまなく触ってみると想像している以上に普段触っていないところがたくさんあると思います。

触れる時は手のひら全体で、心地よい圧とスピードで触ってあげるのがオススメです。

指先で突っつかれるのってあんまり心地よくないので、触るならおにぎりを握る時のような触れ方の方が心地よく感じられるんじゃないかなと思います。

 

また触れてもらうだけじゃなく触れることでも同じようなリラックス効果を得ることもできます。

子供やペットのいる方は、ぜひ相手が嫌がらない範囲で撫で回してあげてみてください。

もちろん、子供やペットだけでなく、パートナーでも友達でも、誰でも相手が許してくれるならばできますね。

 

コロナで体も心も見えないバリアを張りって、「感じる」ことを拒絶したままではいつかバランスを崩してしまいます。

触れたり触れられたりすることってとても大切。

 

自分自身も含めて、大切にしたいものをただただ撫でる。

なんだか整いますよ。色々と。

肩こりバイバイ

オンラインレッスンをするようになって、どんなテーマでやってほしいですか??

と聞いてみたところ、一番多かった答えが「肩こり」に関することでした。

 

これは本当にたくさんの人が悩んでいるんだなと思いました。

今この時代、眉間を寄せてデバイスを見つめる時間が増えた人も多いかもしせませんし、外出自粛でほとんど歩きもしないまま椅子に座りっぱなしという方も増えたかもしれません。

 

肩が凝っちゃったなぁ…という方は、なぜ肩こりが起こるのかという理由を知って頂くと、生涯(?)肩こりから解放されるかもしれませんのでぜひ最後までお読みください。

 

先に言うと、肩こりは首肩のストレッチや肩揉みではよくなりません。

 

腕の重さは体重の約6%と言われています。

体重50キロの女性なら、片腕約3キロ。

それを毎日毎日両方にぶら下げて運んでいます。

結構重いと思いませんか?

 

もちろん重いからと言って腕が外れて落っこちてしまっては困るので、首や肩の上の方の筋肉は引き伸ばされながら縮む方向に力を発揮しています。

筋肉はすでに「伸びている」というのが大事な点です。

 

ファイト一発ってCM覚えていますか?

若い子は知らないかもしれませんが、崖から落っこちそうな人を崖の上からケインコスギなどのムキムキの人が助ける、ってCMです。

まさに肩から上腕骨がぶら下がって、ファイト一発状態を長く続けていたら、いくらケインコスギでも疲れます。

筋肉の中には血管がありますが、筋肉自体が伸ばされることで血管も伸びて隙間が狭くなり血流が悪くなり、疲労物質がたまってきてしまいます。

これが肩こりの正体です。

 

すでに伸びている筋肉や筋膜をこれ以上ストレッチする必要がないことや、伸びてパツパツになったゴムに力をかけて押したら千切れそうなイメージ分かりますか?

これが最初に言った、肩こりはストレッチや肩揉みではよくならない、という言葉の意味です。

 

大切なのは筋肉の中の血管を広げてたくさんの酸素や栄養を筋肉がもらうこと、筋膜は水分を取り戻すこと。

そのために、言葉はアレですが、筋肉をたわませる、ということをやってみるのがオススメです。

 

やり方は簡単。

 

テーブルから少し離れたところに立ち、両手を肩幅より広めにつきます

 

肘を伸ばしたまま二の腕の間に胸を沈ませます

 

頭もダランとぶら下げてOK

 

そのまましばらく呼吸し、少ししたら前後左右に体を揺らします

 

全部で20秒もやれば十分です。

以上、これだけです。

 

コツは真面目にならないこと、どこも疲れないでだらだらとやるのがコツです。

 

同じエクササイズを四つん這いでもできますし、ピラティスのマシンだったらチェアを使うと極上の感覚を得られます。

自分に合った状況でやってみてください。

 

やってみた方、肩まわりやお顔がジワーっと温かくなるの分かりますか?

毛細血管が開いて血液が送られると、途端に顔色が良くなったり、コリが酷かった方はクラッとくる方もいるかもしれないので、ゆっくり動いてくださいね。

 

肩こりが何故起こっているのか知っていて、どう対処すればよいのか分かっていれば、今後肩こりに悩むことも減るかもしれないですね!

 

 

子供の頃、事あるごとにおばあちゃんにあげた「肩たたき券」。

今なら別な方法で肩こりを楽にしてあげられたのになぁ〜とも思いますが…

 

でも人と人が触れ合うことは、またそれとは別な素晴らしい効果(オキシトシン効果など)があるから、孫がおばあちゃんの肩を叩く、というのは、強くしすぎないであげてね!と口出ししたくなるけど、賛成です。

 

オンラインではできないことの一つですね。

人に触れて初めて分かること伝わること感じることがある。

こういう時代を経たからこそ、対面の価値が今後さらに上がっていくと思っています。

 

でも、肩こりに関しては、会わなくても自分でどうにかできるんじゃないかなーと思い、この記事を書きました!