お盆の間、フィギュアスケートの指導のお手伝いに行ってきました。
1日目は陸の上からああだこうだ言いましたが、2日目は先生から「氷に乗ってね!!!」と言われ、16年ぶりにエッジを研いで、ものすごく久々に滑りました。
実家で大事に保管していたとはいえ、16年前の靴が履けるとは…笑
久々に氷に乗ると、こう動く、というイメージはあるのに全然エッジに乗れず、小鹿とまではいかなくても、わたしの小中学生の頃の日々はどこへ行ってしまったの~という感じでした。
でも、冷たい風を切って滑るのは相変わらず気持ちよくて、また少しづつ滑れるようになりたいな~と思うのでした。
前置きが長くなりましたが、子供たちの練習を見ていて、(スケートで求められる)表現が出来る子、苦手な子、色んな子がいますが、何が表現なのか考えた時に、「踊り心」というキーワードがまず頭に思い浮かびました。
踊り心というとフワっとした言葉ですが、この人踊り心あるなぁ~って感じる人って、うまい・へたと違ったところで人を惹きつける何かがあります。
じゃあどんな人にそれを感じるのかというと、個人的には3つあって、ひとつは自分のやっていることに集中していて、周りの目を気にするのではなく、自分の動き自体を楽しんでいる人。ふたつめは身体として捉えている範囲が広い人。そしてみっつめは音楽がある場合、音楽の解釈がうまい人。です。
ひとつめは精神的な部分で、心が自由であるかどうか。こんなことしたら恥ずかしいんじゃないか、できないかも、とか、ネガティブ?な想いから動きを制限するのではなく、常に能動的に自分の意思が動きを支配している人。
「ああやってみよう、こうやってみよう」と、何かをやってみている、という意思が感じられると、お!となります。
ふたつめはどちらかというとフィジカルな部分で、たとえば、腕を前に出す。という動作ひとつとっても、その動きがどこから始まっているのか、肩の表面からなのか、みぞおちの奥からなのか、お腹の内臓からなのか。その動きはどこまで続いているのか、肘なのか、指先なのか、その向こうなのか。さらに前に差し出された腕の反対側で、背中へ飛んでくるもの、足に伝わるもの、つむじへ抜けるもの、など、「腕を前に出す」ことを、全身の奥深くや周りの空間まで使って行っている人は、お!となります。
みっつめの音楽に対しては、上のふたつと被る部分もありますが、音を円で捉えている、とか、打点が狭く鋭い、とか、のれる、とか、音楽の種類や振付にもよりますが、動きによって音に説得力を持たせている人、またはその逆。動きと音の関連性が見えると、なんでか気持ちよくなったりします。
言葉にしてしまうと難しくなってしまいますが、踊り心はセンスのある人だけに備わっているものではなく、鍛えることもできるもの、と思っています。
恥ずかしがらず、色んなことやってみる、っていうことが、まずは一歩目。
指導するなら、それをどう導くのか、色々考えてやってみます。
-------------------------------------------------------
【Studio Fuu】
8/23~ グランドオープン予定
【営業日】
火~金 9:00~21:00
土 9:00~18:00
【定休日】
日、月、第5週目