ピラティスに来られる方によくお聞きするのが、「姿勢が悪くて肩が前に出て背中が丸くなるんです…」とか「肩こりがひどくて…」というお話。
肩回りに不調を感じたことがある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
「肩」はどこですか?と聞かれて、場所が分からないという方はいらっしゃらないと思います。
では「肩」は何の骨でできているのでしょうか?
「肩」と呼ばれている部分は、「上腕骨」、「鎖骨」、「肩甲骨」という3つの骨でできています。
「鎖骨」は内側で「胸骨」につながります。
(これは胸骨の上の部分、胸骨柄という部分だけが選択されています)
「肩甲骨」はその奥で「肋骨」にサポートされ、「肋骨」は「胸骨」と「胸椎」につながります。
(画像はVisible Bodyより)
「胸椎」は背骨の真ん中12個の椎体のことを指します。
腕や肩の位置というのは、背骨の動きに影響されると言うことも出来るでしょう。
また胸骨、肋骨、胸椎からなるカゴのような部分(胸郭)は肺を取り囲み、横隔膜や肋間筋といった呼吸に関わる筋がつく場所です。
肩というのは呼吸の機能に依存している。と言うこともできそうです。
肩って色んな方向へ動きますよね。比較的大きな可動域を持つ股関節と比べても、肩は股関節よりもずっと自由に色んな方向へ動かすことができることはお分かり頂けると思います。
肩が痛くて上がらない、とか、肩こりがひどい、とか、肩回りには様々な不調が起こりやすい場所ですが、それは肩は関節の中でも可動域の大きい箇所で、かつ、これだけの骨が複雑に関係しあいながら動きを作る場所でもあるからなのです。
さらには肩の機能というのは肩だけにとどまらず、背骨や筋肉、筋膜を通して骨盤や下半身へダイナミックにつながりを持っているため、肩の機能にエラーが出ているために腰や下半身が影響を受けることも(またはその逆も)ありえるわけです。
ところで、そもそも何で肩ってあるんでしょう。
そんなことを言い始めたら哲学的になってきてきりがないようですが、機能解剖学を考えると、肩は腕を動かすためにある。ということができると思います。
腕は直接肋骨や背骨にはつながっていません。肩を経由して、つながりを得て動いています。
肩は腕の負荷や張力を中継するシステムとして、背中や骨盤を経由して、床へ力を伝え、床からの力をもらっている。
無重力空間では何かを蹴らなければ飛び上がることができないように、わたしたちが動くためには土台が必要で、重力によって得られるエネルギーを肩は腕に伝えているわけです。
なんだか難しくなってきましたが、肩って、腕のためにも、背骨のためにも、呼吸のためにも、または下半身のためにもとっても大事!ということを言いたかったのです。
そんな肩ですが、前にも書いたように、可動域があり、また複雑な回路を持つためにとても不安定(痛みや動かしづらさなど)になりやすい場所でもあります。
足元がぐらぐらする砂浜で早く走れないように、肩も安定した土台(上腕骨頭と肩甲骨のソケットが引き寄せられていてぐらぐらしない状態)が必要です。
そのためのエクササイズを載せておきますので、興味のある方はやってみて下さい!
①壁に背中をつけて立ちます
②肘を壁について、手のひらを上に向けて小指を近づけます
③肘をついたまま前腕を開いて親指を壁に近づけます
(背中と壁の間に隙間ができないように)
背中に肩甲骨が寄らないように動いています!
これだけ。
呼吸をしながらやってみてください😊
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