Yukikoのブログ

新潟市プライベート専門ピラティスStudio Fuu Yukikoのピラティスや日常のこと。

筋膜ってすごい

フィットネスの世界では身体を考える時、便宜上〇〇筋、〇〇筋、といった筋肉の区別をしていますが、脳は身体の中にどんな筋肉があるのかは知りません。

あるのは、その辺りの「感覚」であり、「つながり」であり、身体をひとつのものとして包括的にとらえているのが脳ではないかと思います。

ではこの「つながり」の感覚、身体をひとつにしているものは何なのか。ということを、「筋膜」というキーワードを使って説明してみます。

 

筋膜は名前のとおり「筋肉を包む膜」と言うことができますが、それだけでなく、内臓や骨、血管などをも包み、そして包むだけでなく組織の中に含まれていっています。

それは筋肉と筋肉をつないだり(分けたり)、骨と筋肉、内臓をつないだり(分けたり)、お互いの組織同士の滑りをよくして、全身の情報を伝え合い、内側で起こっていることを統合するネットワークシステムとして働いています。

 

筋膜は実際にネットのような形をして、張力がかかるとその形を変化させていきます。

同時に筋膜自体がテンションを持ち、そのテンションは人の身体の形を作る。つまり身体の中から姿勢を作っていると言う事もできるでしょう。

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(画像はThomas Myers著Anatomy Trainsよりお借りしました)

 

りんごを包んでいるネットも、引っ張れば全体の形が変わりますよね。

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(画像は「りんごのネット」で画像検索したもの。みんな猫にネット被せすぎ。笑)

 

 

このネットは流動的で水分を持ち、弾力性を持って全身に渡ってわたしたちの身体を効率的に動かし、また全身をネゴシエーションして常に身体を安定させようと、恒常性を保とうとしてくれています。

もしもこの筋膜の一部が怪我やオーバーワーク、ストレスなどで厚く固く密度が高くなってしまっている場合、その影響は筋膜を通じて全身に伝わります。

肩がうまく動かないのが実は骨盤底の筋膜が固くなっていたからだった、ということも有り得るし、逆に言えば、例えば前屈で床に手が届かない方が足の裏をほぐしたら床に手がついた、といったことも起こりえます。

これは足の裏で固まっていた筋膜がほぐれたことで、引っ張られていたふくらはぎやハムストリング、腰、背中などにも筋膜を通じて水分が移動し、全身の筋膜のしなやかさが増し、前屈しやすくなった。と説明することもできそうです。

 

筋膜の密度が高くなり続けると、筋膜は繊維化し、慢性的な炎症のような状態になってしまいます。

同じ方向へいつも身体を動かして(動かさないで)いると、その中で筋肉はストレッチされ続け、微細な傷がつき続けることでそれを補おうと、筋膜は厚みを増していきます。

側湾のある方の背骨の凸側はこれに当たり、オーバーストレッチされているにも関わらず、本人の感覚ではそちらの方が固い、と感じるのはこれが原因の場合もあります。

側湾症についての記事はこちら

 

同じ動作を繰り返すアスリートやダンサー、例えばいつも同じ側の手で頬杖をつく癖がある、足を組む癖がある、というのも、筋膜にストレスがかかってしまいます。

 

また筋膜には機械受容(組織の長さ、空間の位置、張力の変化、摩擦、収縮などを感じる)、内受容(内側の感覚、脳の海馬や扁桃体視床などを通じて感情に関わる)、熱受容(熱を感じる)といった神経が通っています。

これは筋膜が身体を機械的にも、感情的にもとらえることができる組織だということで、逆に機械的にも感情的にも影響を受けているとも言えるのです。

 

機械的に、というのはなんとなく分かりそうですが、感情的にもというのはとても面白いと思うのですが、恐怖感が強いとそれが姿勢に現れるというのはよく言われる話だし、一度痛くなったことのある場所は、機械的に回復していても、なんとなく痛い気がして動くのを怖がってしまうというのもこれに当たると思うと納得がいきます。(長く続く腰痛など。)

 

少し難しい話になりますが、筋膜の元になっているのは細胞外基質Extracellular Matrix(ECM)と呼ばれるコラーゲンやエラスチン、ケラチンなどでできているゲル状のもので、繊維芽細胞(身体を作るのに必要なものを持ってきてくれる)や肥満細胞(アレルギーなど炎症から防衛する)、食細胞(いらなくなった細胞を掃除する)や白血球(炎症と戦う)といった細胞と、陰イオンの分子(水を引きつける)が網のようになってできています。

これは筋膜が免疫のシステムを持ち、身体を回復させる機能を持っていること、水分を引き寄せる機能があることを示しています。

 

難しいことを書きましたが、すごくないですか?!単に筋肉を包むだけじゃない、筋膜。。。 姿勢のためにも、感情や免疫のためにも大事にしてあげたい。

 

 

先に書いたとおり、筋膜は流体のように考えることができ、これは温度が高くなると「溶ける」ような性質を持っています。

熱が筋膜に水分がたくさんある状態を作り、圧や摩擦、重さや動きなど色んな方向からよいテンションがかかることで筋膜の健全性を保つことができます。

 

 

筋膜に影響を与えることができるのは、マッサージなどの徒手を用いたものや、ストレッチやエクササイズ、ロルフィングなどのボディワークでもまた、それが可能でしょう。

 

スタジオにはスマートスパインシリーズという温かさと重さを使ったプロップスを準備しています。

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これを使って熱や圧を加えながら呼吸やエクササイズをしていくことで、集中し、身体に対する気づきを得て、筋膜の密度を回復させていくことを目指します。

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こんなすごいネットワークを体中にめぐらせているわたしたち。

自分自身の身体に対する愛着がさらに増します。

心も身体もバラバラじゃないんだなぁ、ひとつのものなんだなぁと思うと、全部を大事にしたくなります。

ウェルネス

 


※本記事はMarie-Jose Blom著Teach and Treat Access to the Inner Works of Fitnessを参考にして書きました。

 

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7/8(土)に開催される新潟フィギュアクラブの発表会のグループナンバーの振付をしましたが、自分も少しだけ出演することになりました⛸

フィギュアスケート発表会 Skating Festival 新潟フィギュアクラブ

練習がんばります‼️🙀💦

 

子供達、親御さん、先生方も一生懸命この日のために準備しています。

観にこられる方、早く入場できる優待券ありますのでご連絡下さーい!

 

 

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