Yukikoのブログ

新潟市プライベート専門ピラティスStudio Fuu Yukikoのピラティスや日常のこと。プロフィール→http://yukiko-pilates.hatenablog.com/entry/2015/05/13/プロフィール

脳の役割は身体を守ること

脳。

それは人間の身体の中の司令塔。

地震が来たら頭を守りなさい。

バイクでは頭を守るためにヘルメットをしましょう。

みんな当たり前に頭を大事にしていますが、その割に、じゃあ頭(脳)って何の仕事をしてるのよ。と聞かれると、えぇ~?何かを考えたり??体に指令を出したり?みたいに、意外とその役割を知らない場所かもしれません。

 

脳の仕事を一言で言い表すと

「脳は身体を守るために働く」

ということができます。

 

これは

どんな危険があるのか予測して働く

と言い換えることができ、

 

あそこの床は濡れていて滑りそうだからゆっくり歩こう

人混みの中を人にぶつからないようこのくらい荷物を自分に引き付けて通り過ぎよう

熱そうなスープだからカップをゆっくり傾けてフーフーして飲もう

怪我をしたところが痛いから、そこに体重が乗らないように避けて動こう

 

こんな感じで私たちの行動を決めていきます。

 

この予測機能は何を元に働いているのかというと、

床が濡れているか見える

人との距離感が分かる

腕の関節の位置や筋肉の収縮具合が分かる

怪我した部位の感覚がある

 

などの情報を元に働きます。

 

その情報の精度が落ちるとどうなるか?

床が滑ることに気が付かず転ぶと悪いので、目をギラギラ光らせて歩こう

人にぶつかると悪いからぎゅっと身体を縮めていよう

熱くて腐ってるスープだと悪いから肩首に力を入れよう

怪我が治ってもその場所を避けるパターンを続ける

 

情報の精度が落ち、予測機能がうまく働かない時に、脳はより身体を守ろうと働くのです。

 

こんな感じで予測能力が働かないために過剰に体を守り続けるとどうなるか。何となく想像できるかもしれませんが

 

・身体を固くする

  →可動域の減少、肩こり、腰痛などや、歪み、身体の痛みの原因に

・筋力低下

  →うまく力が入らない、代謝が落ちるなど

・防衛反射

  →頭が前に出る、肩が上がる、背中が丸くなる、歯を食いしばるなど

・精神疲労

  →疲れやすい、やる気が起きないなど

 

こういう形で身体や心に現れてくることがあります。

 

「身体を守るために働く」とは、

危険を予測して、危険を回避する仕組みのこと。

またそれは、予測できないことも危険だと判断し、身体の動きを制限してしまうことがある。

情報が不足すると身体を守りすぎてしまうため、様々な不調の原因になることがありますよ。

と言うこと。

今自分が危険かどうか分からないから不調(痛み、コリ、疲れ、ストレスなど)が起きている可能性がある、ということです。

 

 

運動をされたい方の多くは、ゆがみや疲れや筋力不足など、様々な不調を改善したいと思って、ピラティススタジオやヨガやトレーニングジムの門を叩いているのではないかと思います。

ピラティスを何年も教えていて、時々どうしても良くならない、思うような反応が起こらないと感じることがありました。

身体のゆがみや痛み改善、パフォーマンスアップから筋力アップなどは総合的に筋骨格だけへのアプローチでは解決しきれないのではないか。

そんな時に出会った神経学。

これを知らずに身体を語れないやん(エセ関西弁ごめんなさい)

というくらい、私にとっては基礎中の基礎の話でした。

今、一生懸命学んでいます。

スタジオレッスンやオンラインの配信レッスンでも脳へのアプローチも様々に考慮しながらやっていっています。

 

いやぁ本当身体っておもしろすぎますね。

何年たっても何を勉強しても何千本とレッスンしてきても、知らないことばっか。

最高です。