前回の記事で脳の仕事は身体を守ることだ、という話をしました。
私たちの脳は、危険を予測して、危険を回避するようできている。
そして、脳は予測できないこともまた危険だと判断し、身体の動きを制限してしまうことがある。
不調というのは、脳が体を守るために起こしている反応だと言うこともできるんですよ。
と言うお話でした。
このような働きは全身に張り巡らされている神経によってなされています。
神経の働きは3つ。
①インプット
自分の周囲はどんな世界なのか、自分はどうなっているのか感知する
②解釈
感知した情報をもとに何をするか決める
③アウトプット
身体、心の動き
これだけです。
私たちは不調がある時、つい③のアウトプットに目が行き、そこを改善しようとばかりしがちです。
運動を指導する立場でも、肩の力を抜いて、とか、手の位置はもっと下ですよ、とか、柔軟が足りないからストレッチしてねとか、最近ストレスがたまっているんじゃない?爆食いしないようにねとか、そういうのは全て③へのアドバイスです。
でも脳の働きを考えた時に、果たしてそれは根本的かつ長期的な解決につながるのか?
を考えなくてはなりません。
なぜ肩に力が入るんだろう、なぜ先生と自分の動作の違いに気がつかないんだろう、なぜ身体が硬くなるんだろう、なぜ過食になるんだろう。
そこで、①のインプットはどうなっているだろう?の視点が必要になってきます。
私たちは不安なことがある時、何をしますか?
正確な情報を探しますよね。
正確な情報があると自分のやるべきことが分かり安心する。
脳も一緒です。