Yukikoのブログ

新潟市プライベート専門ピラティスStudio Fuu Yukikoのピラティスや日常のこと。プロフィール→http://yukiko-pilates.hatenablog.com/entry/2015/05/13/プロフィール

なぜ枕が必要なのか

寝る時の話ではありません😂

エクササイズを行う時の話です。

 

ピラティスのエクササイズでは、仰向けに寝た状態で行うエクササイズが数多くあります。

 

スタジオのグループレッスンなどでは一人一人に枕が準備されているところはそんなに多くないかもしれませんが、私は基本的に初心者の方には枕はマストで使っています。

 

これには理由があります。

 

これは横隔膜を下から見た図です。

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(ヒューマンアトラスアプリより)

 

3つ穴が空いているのが見えますか?

一番上の穴には静脈が、背骨の近くの穴には動脈が、真ん中の穴には食道と迷走神経が通っています。

 

普段猫背やスウェイバックと呼ばれる姿勢をされている方などは、横隔膜の形がこの図みたいに広がれなくなっていることがよくあります。

 

特に固めやすいのが横隔膜の後ろ側。

これはもともと肋骨の形状のせいもあるし、姿勢や動作の癖からくる胸腰筋膜の硬さからきている場合も、色んなことが考えられるけど、とにかく後ろ側が動かなくなって、横隔膜の動きに癖がついてくる場合があります。

 

さぁ、その時に穴はどうなるでしょうか。

動きずらい横隔膜。形を変えにくい横隔膜。その中を通る血管や神経。

圧迫され続けて通りにくくなっていたり、一緒に硬くなってしまっていたりしていたら。

 

一生懸命血液を送るために血圧は上げなくてはいけなくなるかもしれないし、迷走神経は副交感神経の繊維を多く含みますが、副交感神経が優位になりずらく、ずっとハイまたはずっと怯えたような状態になるかもしれない。

疲れますよね。

 

 

そこで枕です。

枕は後頭部からみぞおちの裏辺りまで入れます。階段のようにガクンと終わらないように枕を叩いて傾斜を作って入れています。

頭を少し持ち上げて、みぞおちの辺りをグラウンディングさせることで、穴が開きやすくなります。(穴が開きやすくなるて。まぁいいか)

 

ぜひ比べてみてください。

枕なしで深呼吸した時と、枕ありで深呼吸した時。

どちらがより余計な力が抜けている感じがしますか?より呼吸しやすいのはどちらですか?

 

 

 

少し違う話ですが、肋骨の形状によって横向きの方が息がしやすい人もいます。(主に肋骨のリングが楕円形で、胸が薄いタイプの方)

これも横からの圧迫がある方が横隔膜に適度にたわみができて、動きやすく、穴は圧迫されずらくなるから、ということが考えられますが、これも頭の下は枕があった方がいい感じがすると思います。

 

 

なんでピラティススタジオに枕??と思うかもしれませんが、個人的にはもう、どんな道具を差し置いても一番マストな道具と思っております。

 

準備もできていないのに、筋肉や意識でみぞおちをグラウンディングさせようとしたら大変ですからね〜。

枕があれば勝手に無意識にそうなるわけです。

 

環境設定はかなり大事だと思っています。

どんなエクササイズをやるかよりも、どんな環境でやるか。

そこはやっぱりプロの仕事だよなと個人的に思っているので、エクササイズの種類を増やすよりも、その人にとって必要な環境を見定めることに力を注いでいます。

よくYouTubeのオススメに激痩せ脚パカとか、出てくるんですけど、それで激痩せするかどうかは人による。と思います、ほんと。

 

なんでYouTubeのオススメで激痩せ脚パカが出てくるかと言うと、多分自分の配信しているオンラインピラティスのレッスンを自分で確認のために観ていると、履歴を見て勝手に、この人エクササイズやりたい30代女だなと判断して、これ好きでしょホラホラ!とAIが推してきてるんだと思ってるんですが。

 

 

 

注意:ヒップリフトやロールオーバーのようなエクササイズの時は頚椎が過剰に屈曲してしまうので枕は使いません。