最近よくクラスで言っている距骨。
青い色をつけてあるのが距骨、足首の骨です。
この骨が良い位置で、動きに応じて良い方向へ移動できる、ということが、前回までに説明した、可動性があって、よく衝撃吸収してくれて、効率的に動く足になるための一つの鍵になる骨です。
距骨には筋肉はついていません。
→ということは、距骨を動かす筋肉はない。
ではどうやって距骨が動くのかというと
足首を曲げていくとき(背屈)、
・踵の骨は外へ向く(回内)
・腓骨は内旋しながら上へ移動し、足首の方では後ろへ、膝の方では前へ移動
→足首のレベルで腓骨と頸骨の隙間が広がる
・距骨は内側に回りながら後ろに滑る
→腓骨頸骨の隙間に距骨が滑りこみ、抱えこんでもらっているような状態のため、足首は安定する。自由度は減る。
足首を伸ばしていくとき(底屈)
・踵の骨は内へ向く(回外)
・腓骨は外旋しながら下へ移動し、足首の方では前へ、膝の方では後ろへ移動
→足首のレベルでは腓骨と頸骨の隙間が狭くなる
・距骨は外側に回りながら前へ滑る
→前へ押し出されるため、腓骨頸骨踵骨からのサポートが減り、足首は不安定になる。自由度は高くなる。
といったように、距骨は踵の骨と腓骨頸骨というスネの骨の間で、周りの骨たちの動きに応じて滑り動かされているのです。
ハイヒールを履いていて、足首がグネグネとしてしまうのは、距骨がサポートされず足首が不安定になっているからだったんですね。
(そして拇趾球に負荷がかかり続けることで横アーチが潰れ、第一中足骨は外に回旋しながら外転し、足趾は内側に押し込まれ、外反母趾になっていく…ということが起こってしまうかもしれません。)
もしこの距骨の動きが、スネや踵にかかる筋肉や靭帯の短縮・伸張しすぎ、などの理由でブロックされてしまったり、逆にフリーになりすぎてしまうと、どちらも足首の怪我につながるだけでなく、土台の崩れている建物が不安定であることは容易に想像できるとおり、その上の部分でも何かしら影響を受けてしまうこともあるでしょう。
ちなみに、足首を伸ばすことの極限の世界はバレエのポワントシューズで立つことだと思うのですが、子供がバレエでポワント(トゥシューズ)を履くのはいつからがいいのか、という疑問に対して、国際ダンス医科学学会は次のように述べています。
・だいたい12歳くらい
→練習期間・頻度、靭帯・骨の強度や成長度合いなど本人の素質、コアコントロールなどのテクニックの習熟度による
これを読むと、大人が8センチのピンヒールを履いて歩くことだって相当大変なんじゃないかということが想像に難くありませんね。
距骨やその周りの骨たちの動きをイメージしながら屈伸してみると、足首の感覚が少し変化するかもしれません!
おためしあれ^^
※骨の動きについてはMarie-Jose Blom"Pilates Introspective 1"及びA.I.Kapandji著”カパンジー機能解剖学 第6版”を参考にしています。文献によって頸骨の内外旋が異なって記載されている場合があります。
--------------------------------------------------------------
新潟市中央区プライベート専門マシンピラティス | StudioFuu
6.7月は日曜日も営業します!
【営業日】
日・月 10:30〜21:00 Hitomi
火〜金 9:00〜21:00 Yukiko
土 9:00〜18:00 Yukiko
6.7月の営業日と担当インストラクター | StudioFuu
【定休日】
第5週目
【グループクラス】
7月のグループクラス - Yukikoのブログ
6/25.7/9.7/23(日)
9:30〜10:45 はじめてのヨガ(Megumi Mashimo)
11:00〜12:00 ピラティス入門(Yukiko)