Yukikoのブログ

新潟市プライベート専門ピラティスStudio Fuu Yukikoのピラティスや日常のこと。プロフィール→http://yukiko-pilates.hatenablog.com/entry/2015/05/13/プロフィール

前ももが太くならないスクワット

スクワットってよく色んな場面でやったらいいよ、とオススメされる機会の多いエクササイズの代表格のひとつだと思います。

 

一言にスクワットと言っても、さてやろうと思うとこれでいいの?という疑問も湧きがち。

 

膝が爪先より前に出ないように?

太ももが床と平行になるくらい腰を落とす?

 

世間のマッチョな男性トレーナーのやり方もひとつですが、脚を太くしたいわけではないのに何だか前ももとスネの前側ばっかり使っちゃって。なんか余計に脚が太くなりそうなんだけどこれでいいの?という疑問のある方や、スクワットはお尻や裏ももに効くよと聞いたのに膝や腰が痛くなるばかりで効いてない!という方に向けてご紹介します。

 

やり方はコツがつかめればとっても簡単!

 

☆準備

・膝の曲げ伸ばしすることを前提に、なんとなく身体が安定するなーって感じの足幅に開いてオッケー

・つま先の向きも自然でオッケー。少し開いてても、前向きでも。

 

☆動き方

①膝がつま先と同じ方向に伸びる・座骨が踵と同じ方向に伸びる(お餅が伸びるようなイメージ)

爪先と踵が離れていくかのように伸びる(23センチの足の人が25センチになる、みたいな)

つむじが斜め上に伸びる

(いわゆる、膝を曲げる動きです。←でも膝を曲げようとはしていません。それぞれの方向へ伸びようとしているだけ。)

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②つま先と踵、膝と座骨の反対方向への伸び合いをできるだけ保ったまま頭を天井に向かって上げる

(いわゆる、膝を伸ばす動き←でも膝を伸ばそうとはしていません。膝は頭に引っ張り上げられているだけ)

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☆コツ

・特に②の動きの方にフォーカスします。

どれくらいしゃがめるか、よりも、どの程度であれしゃがんだ(伸びあった)感覚を保ったまま、どれくらい頭が上に戻って来られるか、が大事です。昔の頭に板を乗せるタイプの身長計で身長を測っているつもりで、自分史上最長を目指して頭から戻るのがコツ

②にフォーカスできるとお尻や裏ももの筋肉に使っている感覚が入りやすいと思います

・膝は曲げるのではなく、「前へ行く」です。(同時に座骨が後ろへ行く)身体の中のパーツが離れていくことをイメージして

・足裏は親指〜踵の内側と小指〜踵の外側を同じ重さで荷重し続けてください。そうすれば自然といつも膝の皿とつま先が同じ向きに向くようになります。

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・座骨のトップを膝と反対方向へ伸ばす(もも裏が伸びるような感覚があります。)

 

☆座骨のトップってどれ

イスに座ってお尻の下に手を入れてみてください

左右のお尻それぞれに硬いグリグリした骨があるのが分かりますか?

お尻を前後に揺らしてグリグリの山頂を探してください。お尻の穴の方に体重がかかっていると見つかりません。お尻の穴が床から浮いて太ももの方に体重をかけると見つかりやすいです。

座骨の形は人それぞれで尖っている方はトップを見つけやすいですが、丸い方もいます。

山頂が分かりづらければ、座骨の丸みの少し前側がトップの位置だと思ってもらってオッケーです。

トップを見つけたら、最初はそこを触ったままスクワットしてみるのもいいと思います。座骨のトップは膝と反対側へ行ってますか??

 

☆腕の位置

どこでもいいです。

負荷軽 腰に手を当てる

負荷中 みぞおちくらいの高さで肘と肘を持つ

負荷重 バンザイ

くらいかな。

 

このやり方ができると過伸展と呼ばれる膝が逆方向まで押されて入り込んでしまうような方でも(膝の皿の上に肉がたまる方)膝や腰を痛めることなく安全にスクワットができると思います。

もちろんこのやり方をマスターすれば他のサイトで紹介しているような色んなバリエーションのスクワットにも応用可能。

前ももは全く使わないわけではなく、膝の内側や外側に力が入ります。(大腿直筋や大腿筋膜張筋よりも内側広筋のエリアを感じたい)

筋肉マニアには、座骨のトップを意識できると多裂筋と腹横筋にもスイッチが入りやすいので感覚に注目、②の動きでは大腰筋(腰椎から小転子)の伸長も感じてみると尚よし、とお伝えしてみます。

骨マニアであれば、大腿骨頭の求心位の位置と動きの中での骨頭の向きに意識を向けてみて、と。

 

「膝曲げて!腰を落として!低く!」って思いながらスクワットするのか「膝と座骨離したまま頭を天井の方へ上げる」と思いながらスクワットするのか。見た目は大して変わらないと思いますが、感覚は全く別物。

ぜひお試しあれ。

 

 

写真の通り、妊娠40週(10ヶ月)でもできます!

もういつ産まれてもいいんですが…

前回は38週で出てきたから今回も早いのかと思っていたら、極寒大雪で交通マヒだったからタイミングを見計らっているのか、ただのんびり屋さんなのか、なかなか出てきません。

前回は産休に入ってすぐに出産だったのであまりゆっくり出来ませんでしたが、今回は早く出てくるものだと思って準備していたのに出て来ず、ものすごくゆっくりしています。

天気や道路状況が悪くてなかなか気軽にウォーキングもできないので毎日運動がてら雪かきです。

臨月の身体は重くて何をするにもしんどくて早く出てきてと言いたくなりますが、たくさん時間を与えてもらってラッキーな側面もあって、焦らず今のうちに夜通し寝れる幸せ、熱いものを熱いまま食べ飲みできる幸せを満喫しておこうと思います!

 

 

 

※エクササイズは自己責任で行ってください。変形性膝関節症や変形性膝関節症などの疾患をお持ちの方こそこのエクササイズはとても有効なのですが、同じ動きをピラティスのリフォーマーで寝た状態で行うことができるので、疾患や痛みのある方は感覚を覚えるまではそちらの方が安心かもしれません。

【指導者向け】腰パツパツ妊婦さんへのエクササイズ案

 

 

四つん這いで膝の位置を少し前後に置く。

股関節幅よりやや外転(お腹が邪魔だから)、大腿骨はパラレル。

両膝に加重した状態で股関節屈曲伸展。

すると勝手に回旋します。

 

見るべきポイントは

股関節→仙腸関節→腰椎

の順に動いているかどうか。

 

腰椎の回旋なので肩の方は高さを変えません。

 

コツはお腹の力を抜き、骨頭の後ろ側に骨盤の重さを加重させた状態で動かして、軟部組織の可動域を出すこと。

アームス側の安定がうまくいかない場合はこちらの投稿を参考にスタートポジションをとってみてください。

 

yukiko-pilates.hatenablog.com

 

筋肉からどうこうしようとさせたくないので、お腹しめて、のキューイングは逆効果です。お腹ぶら下げて。で大丈夫。

 

インスタ本文の通り、骨盤底の動きも出るし、腰背部での小さなねじれが呼吸のしやすさにつながります。

 

こころざし

今日は私のピラティスインストラクターとしての想い、そして一人の人間としての想いを書かせて頂きます。

 

私の活動は、「人は老若男女関わらずどんな人でも誰一人残らず尊い」という考えのもと行っています。

 

命あることの奇跡。

今こうして生きていることの尊さ。

当たり前のようで当たり前じゃない毎日。

身体という奇跡の塊のような宝物を一人一人が持っていること。

 

それを大事にしてほしい。

大事にする手伝いがしたい。

そういう気持ちで、日々活動しています。

 

どんな人でも、どんな状態であったとしても、その人は大切にされるべき存在で、尊重され、この世で生きる価値のある人間だと思っています。

 

私個人が本当の意味で大切にできるのはほんのわずかな人だけで大きなことができるわけではありませんが、そういった気持ちで人と関わっていくことがこの世界を住みやすくし、温かい気持ちで心地よく過ごしていける社会につながると信じています。

 

完璧に生きていくことなんて誰にもできないし、間違うし、挫折するし、誰でも年老いる。その過程でケガをしたり病気になることだってあるかもしれない。

そうやってみんなが色んな悩みや不満不安を抱えながら生きていて、中には誰にも理解されないと思っている人もいるかもしれない。

 

もちろん私が全部を理解して答えを出して代わりに人生を歩んであげることはできないけど、みんなが自分を大事にして、尊重して、大切にしてもらえる経験をしていれば、世界は少し楽かもしれないし、希望の持てる場所になるかもしれない。

 

私個人にできることは小さなことですが、世界観は大きく持って活動しています。

大きなことを言って気恥ずかしいような気もしますが、でも本心です。

 

自分の軸としてブレずにこの想いを持ちながら、この先もできる限り長くピラティスの指導者として活動していきたいと思っています。

 

そして自分個人として何より一番大切にしていきたいのは家族の幸せです。

家族の幸せが破綻してまで欲しいものは何もないし、何があっても守り抜きたいのは目の前の家族の幸せ。

それと共に、いつもお会いしているクライアントさんや仕事の関係者の方々、友人たち、地域のつながりなど、小さな社会を。

そしてその先に連なっていく世界をイメージして。

 

そういう想いで活動していくことが、何より自分自身を幸せにしてくれ、生きる価値のある人生だと思わせてくれていると思います。

 

 

 

 

何がそう思わせるようになったのか、色んな出来事があったのですが、大きく3つあります。

 

ひとつはピラティスインストラクターになる前にイスラエルにいたこと。

イスラエルへはダンスを学ぶため訪れましたが、そこで目にしたパレスチナ問題と人道支援をする方々との出会い。

当時イスラエルに住む人は男女関わらず全員18歳になると兵役があり、普通に育った子供たちが個を消しコマンドとなって人を殺すことも殺されることもあること。

あまりにも理不尽な理由で住む場所を追われ家族がバラバラにされ生命かそれに近いものを奪われるパレスチナ人。子供たちには投石の方法を教えていました。

恨みが恨みを生み子供に押し付け伝えていく世界だと。狂ってると思いました。

イスラエル人もパレスチナ人も一人一人は誰も悪い人などおらず、そんな世界を助けたいと人生をかけて支える世界中の人たちもいた。

なのにどうしてあんなに狂うことができるんだろうと、理解できませんでした。

 

もう一つは母が大病を患ったこと。

家族が苦しむ姿を間近で見て、支えていくことの難しさを感じていました。

人生いいことばかりではないし、生きることが辛い時もあること、死に向かうとはどういうことか。

生死というものを身近に感じ考えることをよくしていました。

 

そして息子が生まれたこと。

命が生まれる奇跡に立ち会い、この子の生きていく世界がどういうものであってほしいか、そのために自分ができることはどんなことなのか。

いつもいつも考えるようになりました。

 

その上でやっぱり身体ってすごくて、学べば学ぶほどよくできていると驚くことばかりで。

本当に価値があるし、こんな何にも変えがたい宝物をみんな持ってるんだと。

 

そういうものがベースとなり、自分の志となっています。

 

 

今日はあつい感じで語りましたが、現在2人目の子供の出産を控えており、11月末をもってしばらくオンラインレッスンを含むすべてのレッスンをお休みさせて頂きます。

まだまだ抱っこ抱っこで夜泣きもある1歳児を育てながらの妊婦生活は、悠々自適だった1人目のマタニティライフのようにいかないことも多く、母ちゃん身体のアチコチにガタがきてヨボヨボですが、また我が子の顔を見られる日を楽しみに過ごしています。

 

今後のレッスン再開についてはまた時期を見てお知らせできたらと思っています。

 

この一年はコロナ禍での決断と、育児に仕事にスキルアップにとヨボヨボ妊婦なりによく頑張った一年でした。自分で自分を褒めようと思います。がんばったがんばった!

 

 

一度はスタジオを手放してしまいましたが、家族との生活を両立させながら持続可能な範囲で、また新潟市中央区で自分のスペースを持ってレッスンを再開したいと計画しています。

 

産後ブログを書く余裕がなかった前回の経験をふまえ、お休みすることのお知らせと、その後の展望、志の表明でした!

またこれからもよろしくお願いしまーす!