コロナの影響でソーシャルディスタンスを取ることがスタンダードな今だからこそ、「触れる」「触れられる」ことの大切さに想いを馳せたいと思います。
皮膚は人体最大の臓器、という言葉を聞いたことはありますか?
水分を失わないよう働いたり
体温調節をしたり
外的な刺激から内部を守ったり
様々な仕事をしてくれていますが、「感じる」という大切な仕事もしてくれています。
触れることで「感じる」力が落ちてしまっている部分を目覚めさせることは、身体の動きに重要な気づきを与えてくれます。
触れること、触れてもらうことで分泌されるホルモンが心を穏やかに幸せにしてくれたり、自己肯定感や安心感を得ることもできます。
昔海外の乳児院で、小さな赤ちゃんに触れず食事だけ与えて育てたところその後の死亡率や発達障害の確率が高かったという本を読んだことがあります。
赤ちゃんが何でもかんでも手に取ったものを口に入れるのも、その形や質感を確かめて、自分と他者の違いを学んでいるとも言えるし、外の世界についての情報収集をしているとも言えます。
身体にとって触れる、触れてもらうというのは、生きていくために大切な刺激になっている。
こんな時代で他人に触れてもらえなくても、自分で自分の身体に触れてあげましょう。
手術などをされた方は、傷口が癒えたら瘢痕組織を優しくマッサージしてあげることも大切です。
意識して全身くまなく触ってみると想像している以上に普段触っていないところがたくさんあると思います。
触れる時は手のひら全体で、心地よい圧とスピードで触ってあげるのがオススメです。
指先で突っつかれるのってあんまり心地よくないので、触るならおにぎりを握る時のような触れ方の方が心地よく感じられるんじゃないかなと思います。
また触れてもらうだけじゃなく触れることでも同じようなリラックス効果を得ることもできます。
子供やペットのいる方は、ぜひ相手が嫌がらない範囲で撫で回してあげてみてください。
もちろん、子供やペットだけでなく、パートナーでも友達でも、誰でも相手が許してくれるならばできますね。
コロナで体も心も見えないバリアを張りって、「感じる」ことを拒絶したままではいつかバランスを崩してしまいます。
触れたり触れられたりすることってとても大切。
自分自身も含めて、大切にしたいものをただただ撫でる。
なんだか整いますよ。色々と。