ArthroKinetlc reflexという考え方があります。
ウィキペディアによると
「関節の動きが反射的に筋肉の活性化または抑制を引き起こす」
と書かれています。
関節の動きが、反射的に、筋肉を活性化、または抑制している。
(大事なので二度書いた)
つまり、筋肉を先につけようとするのではなく、まず関節の動きを良くしましょう。
(さすればおのずと筋力もアップ、もしくは使える筋肉になるでしょう)
という話になります。
普段決まりきった可動域の中でしかトレーニングをしない。
力んで関節を圧迫して力任せに力を振り絞る。
これは、本当に筋力のパフォーマンスアップにつながるのか??
単関節の運動は
1.アイソメトリック(その場で力を発揮する)
2.直線運動(上下左右)
3.円運動(丸をかく)
4.8の字
の順に難しさが上がっていきます。
果たして、股関節を内旋させたまま、外旋させたまま、パラレルで、1~4の動きを正確に可動域の隅から隅まで動かせているか?
肩関節は?
背骨の椎間関節は?
手足の小さな骨と骨の間は??
動きのスピードを変えても正確に動ける?
本当に全部の関節が自分の力で動かしその動きを感知できてコントロールできているでしょうか。
個人的に筋トレより先に、関節のモビリティを高めることが効率的と考えます。
それは、関節の動きを無視して筋肉のトレーニングだけをしていても、理想へ近づくスピードが遅い、という実感と、このような研究結果を見て、やっぱりね、と思うからなのです。
関節が良く動くようになると、その時には筋肉もいい感じにつき始めている。
いい土台ができていると、その後のスポーツやパフォーマンスでも上達が早いし、筋肉をつけて見た目が変わる、というより、動き方が変わるから筋肉の付き方が変わって見た目が変わる、が本質的な変化な気がします。
良くも悪くも、私たちの見た目の姿勢、動きというのは、より多く繰り返されたもののように形づくられていきます。
いつも動いてばかりいる関節やいつも同じ向きに力がかかる関節の方向、いつも動かないでいる関節や力がかからない関節の方向。
どんな不良姿勢でも必ずこの2点が存在します。
地味なんですが、自分に合った各関節のモーターコントロールをコツコツやることが機能的で痛くない、美しい筋肉、動きの中での美姿勢への第一歩です。
これは結局、脳のマップがクリアなのかどうか、に関わってくることで、マップに不鮮明な場所があるから脳がそれを脅威とみなし、動きを抑制して余計な力みや痛み、コリを作っている。
もちろん睡眠や栄養状態を良くすることも大事で見逃してはいけないポイントですが、痛み、力み、コリ、不安、疲れなどの不調は「脳が分からない」を脅威と感じて出している反応なんですよ、の話は以前のブログで話しています。
脳の情報源インプット トレーニングできる感覚とは - Yukikoのブログ
脳が分かる、ためにできるトレーニングの種類の中に固有受容感覚のトレーニングも含まれます。
関節を動かす、というのは、固有受容感覚のトレーニングで、それを高めたいと思うならば
①ただ動く(人に動かしてもらうのもアリ)
②正確に動く(ゆっくり、全ての可動域を使う、鏡や動画を使う)
③リラックスして動く(動かしている場所を見過ぎない、視覚情報を減らす)
④姿勢を保って動く
⑤呼吸と共に動く
⑥スピードを変えて動く(すごくゆっくりまたはすごく早く)
とレベルを上げていきます。
各関節のドリルは…おうちでピラティスで紹介しています!
ご興味のある方は好きな時間に好きなだけ見られるオンライン配信のおうちでピラティスもどうぞ🙈