Yukikoのブログ

新潟市プライベート専門ピラティスStudio Fuu Yukikoのピラティスや日常のこと。プロフィール→http://yukiko-pilates.hatenablog.com/entry/2015/05/13/プロフィール

無意識の姿勢②いつも片側に痛みが出る 「PMRF」

いつも身体の片側に痛みが出る

片側ばかり怪我をする。

片側が冷たい

片側ばかり汗が出る

いつも片側の肩が下がっている

このような場合には左右どちらかのPMRF(橋延髄毛様体)の働きが悪くなっていないか疑います。

脳は左右対称なつくりをしており、大きく分けると、大脳皮質、小脳、PMRFを含む脳幹はそれぞれ左右で分けることができます。

いつも右の腰や膝が痛くなる、いつも右手が冷たい気がする、いつも右足首ばかり捻挫する、いつも右肩が下がっている。

こんな症状がある時には、抱えている問題局所へのアプローチだけではなく、この場合なら右のPMRFの働きを疑っていく必要があるかもしれません。

PMRFとは

  • 脳幹と呼ばれる生存するために欠かせない自律神経の調整を直接制御している部分にある
  • 同側の大脳皮質から80~90%の入力を受ける
  • 同側の身体に影響を及ぼす(右のPMRFなら右半身)

PMRFの働き

  • 同側の交感神経の抑制
  • 同側の血圧を下げる
  • 同側の痛みの抑制
  • 同側T6以上の屈筋群の抑制とT6以下の伸筋群の抑制

PMRFの働きが悪いと

  • 同側の交感神経が過活性になる
  • 同側の体温が下がる
  • 同側の血圧が上がる
  • 同側の痛みが出る
  • 同側の筋肉のトーンがコントロールできない
  • 同側の姿勢のコントロールができない

T6より上の屈筋群の抑制ができていない=屈筋が働きすぎる=巻き肩

T6より下の伸筋群の抑制ができていない=伸筋が働きすぎる=股関節外旋

  • 同側で汗が出やすくなる

脳の基礎知識

  • 脳には左右がある
  • 大脳皮質・小脳・脳幹
  • 良い方の脳は悪い方の脳の働きを抑制してしまう(悪い方はさらに刺激不足になる)

脳のベーシックなアクティベーションパターン

  • 左腕を動かす場合

右の大脳皮質で運動計画⇔左の小脳で運動をモニタリングして計画を修正

右の大脳皮質からの運動計画の約80~90%は右の脳幹へ

  • 右腕を動かす場合

左の大脳皮質で運動計画⇔右の小脳で運動をモニタリングして計画を修正

左の大脳皮質からの運動計画の約80~90%は左の脳幹へ

実践的な考え方

  • 右腰に痛みがある人(右のPMRFに問題がある場合)

右腰ばかりマッサージする

→マッサージの感覚は左の大脳皮質へ上がっていく

→左の大脳皮質からのアウトプットは90%左の脳幹に入力する

→あれ?右の痛みの感覚を下げたいなら左の脳幹に刺激が行かなくてはいけないのでは??

  • 右の巻き肩が気になる人(右のPMRFに問題がある場合)

右側の胸を開くストレッチや右の後背部のトレーニングばかりする

→左の大脳皮質の刺激が増える

→左の脳幹の入力が増える

→左のPMRFの働きが上がり、左肩は開きやすくなる

→あれ?右肩が開きたいんじゃなかった?

脳の仕組みは「良い方が悪い方の働きを抑える」

良い方ばかりをさらに刺激してしまったら、問題はさらに根深くなっていく可能性が。

脳を考えたら、痛みや改善したい動きがある時には、逆側の動きが必要な場合がある

  • PMRFの問題がある場合、左右分けられるエクササイズは両側同じ回数をやるべき?
  • PMRFの問題がある場合に、腹筋のような中心軸のエクササイズや腕立てやスクワットのような両手両足を同時に動かすエクササイズばかりやっていては改善が望める?
  • PMRFの問題がある場合に、痛い場所のマッサージをするべき?

→PMRFに問題が表れている場合、左右どちらのPMRFをターゲットにするのか考えてエクササイズを左右のどちらかで偏らせる必要があるかもしれない、ということを頭の片隅に置いておくといいかも

 

 

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山口周さんが書いた本が好きなのですが、彼がこんなことを言っていました。

1%の進歩でも、72回繰り返せば倍になる。

日々の小さな意思決定のクオリティを0.5%でも上げる可能性のあるものを選択していくことができることが大事。下げるものをわざわざ選択しない。(のようなこと)

 

この言葉、すごく分かるんですよね。

コロナの時代に動くことができなかった人たちの中で、その時にできることをコツコツ3年続けていた人たちがいて、その人たちって、できないできない言ってた人たちとは今全然違う所に立っている。

粛々と、コツコツと、「良くなる方へ」積み上げていくって、貯金じゃなくて複利なので、数年単位で見た時に何倍も大きな差になる。

 

だからと言って気張りすぎたりせず、気張りすぎて疲れて失速したりしない、安定感がある人たちがそれをこなしている印象。

できることを粛々と続けるには、心の安定が必要なんだろうと考えます。

変に自意識が過剰になったり、逆に自己を卑下しすぎたり、人からの目線を気にしたりしていては、心の安定は保てませんしね。

 

わたしも実験のようにやっています。

1%でも良くなる方へ、の1日30分の積み重ね。

これを1年続けたらどこへ行けるかな。

10年続けたらどこへ行けるかな。

どこへ行くかは分からないけど。継続すること自体を楽しんで。

 

そうじゃなきゃいけないというわけではないですからね。

この文は呪いの言葉ではありません。

人には人の幸せがある~

 

 

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